内藤「本日は、面接にお越しいただきありがとうございます。有限会社精浜サービス代表の内藤でございます」
主人公「大島真治です。よろしくお願いします」
内藤「ではまず、弊社の業務内容についてご説明いたします」
主人公「はい」
内藤「仕事は主に、番号を押して車を取り出す機械式駐車場の、点検、改修工事、そしてトラブル対応のための夜間待機の3つです」
主人公「現場はどういうところですか?」
内藤「商業施設やオフィスビル、マンションなど、ビルに入っている駐車場です」
主人公「わかりました」
内藤「1つ目の点検業務では、ボルトの緩みやセンサーの不具合がないかなどを見ていきます」
内藤「2つめの改修工事では、古くなった部品などを交換します」
内藤「3つめの夜間待機ですが、これは少々特殊なので、詳しく説明いたします」
主人公「はい」
内藤「これは、24時間体制でトラブル対応に当たるためのもので、17時から翌朝8時までの勤務となります」
内藤「お客様から「駐車場が動かない」「車が出てこない」といった連絡が入った場合に、出動して解決します」
内藤「勤務は2人体制となっていて、1人がメイン、もう1人がバックアップになります。通常はメインのほうが出動しますが、1人では対応できない場合や、メインがすでに出動している場合にはバックアップが出動します」
内藤「なお、間にコールセンターが入っておりますので、お客様からの第一報が直接、待機している社員に行くことはございません」
内藤「ここまではよろしいですか?」
主人公「はい。あの・・・私、未経験なもので、急なトラブル対応などできるかどうか・・・」
内藤「入社してすぐは、夜間待機の仕事には配置しないので、大丈夫です。大体1年くらいは技術習得期間になりますので、先輩から教わって勉強してください」
先輩「任せとけ!」
主人公「どうも」
内藤「ちなみに、待機室としてワンルームのアパートを1人1室用意しています。出動要請があるまでは、そちらでゆっくりしていただいて大丈夫です。お風呂やベッドもありますので仮眠をとっていただいても構いません」
主人公「あ、そうなんですか」
内藤「もしご自宅が会社の近くで、出動用の車を置く駐車スペースがあるなら、ご自宅で待機していただいてもかまいません」
主人公「なるほど。思っていたよりも自由なんですね」
内藤「そうですね。トラブルで出動する時以外は自由にして頂いて大丈夫です」
内藤「実は、この夜間待機については改革の最中でして、もっと環境を充実させていくことを考えております。」
内藤「これまでのことを申しますと、待機室を設けたり自宅待機ができたりということは以前からやっておりました。また、休日の昼間の分の振替休日というのもございました。夜間待機当番については、出動があってもなくても手当をお支払いしてきました」
内藤「ただ、それだけは夜勤の社員の負担が大き過ぎたことは否めません。ここは、近年の働き方改革の波に対応する必要があります」
内藤「そこで現在、職場環境の改善に取り組んでおります。夜勤の2人体制のうち、メインのほうについては、平日に夜勤明けが発生した場合は、昼間の明休を作りました」
内藤「ただ、バックアップのほうに関しては、出動する機会も少ないため、明けてそのまま出勤してもらっております」
主人公「そうなんですか」
内藤「ええ。ここは、これから改善してまいります」
内藤「明休が休日に重なる人にはしっかりと振替休日を取ってもらいます。そしてそれを、メインだけでなくバックアップの人にも平等に取ってもらいます」
内藤「それによって、例えば土曜に待機当番をしたときには元々1日だけの振替であるものが。2日の振替になります」
主人公「おお、なるほど。休みが増えるんですね」
内藤「それを実現するために、今、人員を増やしております。大島さんとこうして面接しているのも、そのためなんですよ」
主人公「あ、そうだったんですね。納得しました」
内藤「振替休日が溜まってしまった人にはお願いして取ってもらうこともありますが、原則的には会社の状況と本人の希望をすりあわせて休日を決めます」
内藤「我々はなるべく連休を取れたほうがいい、と思っているので、金土日とか月火とか木金に休日を入れて、4連休を多くしようとしています」
主人公「うわあ、4連休、いいですね!僕、キャンプが趣味なので」
内藤「存分に楽しめますよ」
内藤「長々と説明してまいりましたが、この夜間対応という特殊な仕事を請け負っているおかげで、弊社は仕事量が安定しており、社員の生活も安定しております。その点は、安心していて大丈夫です」
主人公「わかりました!!ぜひ、こちらで働きたいです!!」
内藤「では、一緒に頑張っていきましょう!!」
主人公「ありがとうございます!!」